ふ しあわせの手紙
ゆきちゃんはたどたどしくも習ったばかりの平仮名を声に出し、手紙を読んでいく。

「ゆきちゃん、それラブレターじゃないよぅ。」

正真正銘、自分に宛てられたもので、ゆきちゃんに向かってボソッと呟く。

「だったね。ふこうの手紙だったね。」

ゆきちゃんは自分が貰ったのではないのに、怯えた表情に変わっていた。

「ゆきちゃん心配しないで!誰が書いたかわかってるから。」

「はるなちゃん怖くないの?」
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