ふ しあわせの手紙
直接字を見て確信する。


やっぱり、しゅんすけくんだ。


しゅんすけくんは「う」の字を、間違うのだ。
一画目の点を右肩上がりに書くのだ。


ゆきちゃんには気丈に振る舞っていたけれど、やはり不幸の手紙というものが下駄箱に入っていたのはショックだった。

どうして?

しゅんすけくんは意地悪するのだろう。


悔しくって、悲しくっておばあちゃんに気付かれないように泣いた。


絶対負けない。


そう誓って眠ってしまった。
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