キズナ
「ありがとうございます。おかげで無事プレゼン、終わりました」
「お疲れ。頑張ったな」
智一は普段通り優しく接してくれた。
それだけですごく嬉しい。
会議室で二人だけになり、優香は思いきって話した。
「あの、昨日のことだけど…」
「しばらくは離れていた方が良いと思う」
「―え…」
「お互い同僚として、接していよう。俺も冷静に考えたいんだ」
「―別れるってこと…?」
「結果としてそうなるかもしれないし、ならないかもしれない」