キズナ

「昨日のことは反省してるの。本当にごめんなさい。だから―…」

「きっと同じことを繰り返すだけだよ」

「…でも…」

「ごめん、悪いけどしばらく考えたいんだ」

気付くと、マンションに着いていた。

智一のいない家なんて。

「おかえりなさーい」

高い声が響く。

「…ああ、忘れてた。いたんだっけ」

「何よそれ~。忘れるなんて、酷くない?」

「悪いけど、一人にさせて」



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