キズナ
信じられない。
小学生の子供みたい。
全く成長してない。
「分かったから…ほら、もうこれ片付けて」
そうだ、この感じ。
妹の後始末はいつも私。
「ごめんなさい、お姉ちゃん。疲れてるのに」
「いいわよ、私が作るから」
「やった!ありがとう!実はお姉ちゃんのハンバーグ、ずっと食べたかったの。あ~やっぱり来て良かった」
気付いたら、すっかり妹のペースにのせられている。
「もう、落ち込む暇もないじゃない」
でもこの感覚は懐かしく、心地良い。
姉という立場は嫌いじゃなかった。