キズナ

「実は、妹が住むことになったから、しばらく同居は無理なの」

「そうか、残念だな…」

「…でも、こうやって仕事が遅くなった日は、智一の家から通っても良い?」

智一は驚いた様に優香を見た。

今までは絶対言えなかった言葉だったけど、勇気を出して気持ちを言わないと、伝わらないことが分かった。

愛美に負けてはいられない。

自分も変わらなければ。

「…もちろんだよ。嬉しいよ…そう言ってくれて」

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