キズナ
優香がホテルのロビーで待っていた。
(―心配性なんだから…)
「愛美!―ど、どうだった?」
「任せてって言ったでしょう?」
「…てことは…?」
愛美は右手でピースサインを作った。
「結婚を前提でお付き合いさせて下さいって」
「本当に?!身籠ってても?」
「―多少事実とは違うことも言ったけど、まあ結果オーライよ」
優香は嘘は良くないと言っていたが、愛美は絶対結婚までこぎつけるつもりだった。
絶対、幸せになるんだ。