*:・弟くんの虜・:*
★:・②・:★




あの後結局帰る事にした。


ガチャ
「ただいまぁ」


ガタンッ
え?龍?
リビングから何かを落したみたいな音がした

リビングに行くと龍がコップを洗っていた
「ただいま」

「……おう」

「昨日はごめんね」

「うん」

「あのね、走ってたらまよっちゃって」

「………」

「そ、その時に裕澄くんに会って」

「だから?」

「……」

「俺に話してどうしてぇの?」


な 何か怒ってる………?
カチャン とコップを食器棚に戻してクルリと振り返る

「別に話していらねぇよ。昨日の事も気にしてねぇから」

私の横を通って②階へ上がって行く
や……こっちが気になるんだけど………






「あぁもうイラつく!」

は?階段を上がり切った龍はそう叫んだ
何?イラつくって私の事?

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