*:・弟くんの虜・:*
「イラつくって私の事!?何で怒ってんのかもわかんないし!!」

私の限界の糸がきれた
「姉貴のことじゃねぇよ!」

「じゃあ………誰…の事な…の!?」

ダメだ涙が
何で泣いてんだろう

頬を伝う涙を必死に押さえようとする

龍は後を振り返った

「何で泣いてんだよ……

わかんねぇ

わかんねぇから












わかりたくねぇよ」


りゅ……う
私の体は龍の腕の中にスッポリ収まった
強く抱締められた


すっと体は離れた




離れたら虚しくなった











でも安心した


「俺、姉貴が……好き…だ」

不安が押し寄せて来る
冗談だ…



家族として好きなんだ








龍が私を?






アリエナイ
ワカラナイ





「姉貴が女として好きだ……」
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