『バカ』って言ってよ。
「ルナっ!!!」
………。
「…………ぇ?」
………。
「…………ケン…?」
ヤバいっ。
泣いてるところ、見られた?
私は、慌てて涙を拭いた。
ケンが、私の横に座った。
「俺……」
ケンが、口を開いた。
「俺、さっき別れた。」
…………。
「………えぇ!?」
私は、ぽかーんと口を開けていた。
私の様子に、ケンは少し笑った。
「ははっ!!1日にも満たないで別れるって、笑えるよなっ!!」
「……なんで?」
私は、ずーっと開けていた口を、
動かした。
「……ぁー。俺が別れを告げた。」
「なんでぇ!?」
私は、さっきより声をだして、聞いた。
「……お前が好きだからだよ。」