『バカ』って言ってよ。


「ルナっ!!!」



………。



「…………ぇ?」



………。



「…………ケン…?」



ヤバいっ。


泣いてるところ、見られた?



私は、慌てて涙を拭いた。



ケンが、私の横に座った。



「俺……」

ケンが、口を開いた。


「俺、さっき別れた。」



…………。



「………えぇ!?」

私は、ぽかーんと口を開けていた。


私の様子に、ケンは少し笑った。

「ははっ!!1日にも満たないで別れるって、笑えるよなっ!!」

「……なんで?」

私は、ずーっと開けていた口を、

動かした。



「……ぁー。俺が別れを告げた。」

「なんでぇ!?」

私は、さっきより声をだして、聞いた。


「……お前が好きだからだよ。」




< 8 / 9 >

この作品をシェア

pagetop