ロマンの王様
「愛花ね!!よろしく」
「は、はい……」
そう言うと、薫は他の子の所へ行った。
少しだけ、一人の時間。
私はただただ椅子に座っているだけ。
…誰も声をかけてくれない。
私が孤独を感じているとき……。
「あ、やっぱりここにいた」
いきなり男がこっちに向かってくる。
どこかで見たことのある顔……。
「ねね、愛花ちゃんだよね??」
「そうですけど……。誰ですか??」
「分かんない!?
俺だよ!!青島海斗!!」
青島…海斗??
……お、思い出した!!
「海ちゃん??」
「そう!!久しぶりだなぁー」
「キャー!!久しぶり!!」
「愛花は相変わらず可愛いな」
海ちゃんは、私の幼馴染。