俺だけの愛しい妹
「早く着替えておりてこいよ」
俺はそう言って結菜の部屋から出て行った。
あぁ、なんて可愛くて愛しいんだろう。
恋人だったら、朝のキス、などという行為をするのだろう。
しかし、
相手は“妹”。
出来るはずがない。
俺と結菜を“恋愛”を出来ない関係にした神様を恨む。
だが、妹。
誰よりも傍にて、誰よりも知っている。
俺以外の男には触れさせないよ。
やがて、結菜が2階から下りてきた。
リビングの扉が開いたと思ったら、目の前には制服の結菜。
いつも見ている姿だが、いつみても飽きない。
セーラー服に身を包むその様は、俺の可愛い妹であり、可愛いお姫様。
「お?来たか。いっぱい食って元気つけろよ」
嬉しそうに俺の向かい側に座る結菜。
おいしそうに食べている。
俺は狂ってしまいそうだった。