俺だけの愛しい妹
3:狂った関係
ポカポカと温かい気温が、あたしを包んだ。
今日は、友達と遊びに行くんだ。
いつもの休日なら、お兄ちゃんとお菓子つくったり、出かけたりするんだけど、今日は遊園地。
お兄ちゃんには『友達と遊びに言ってくる』って言ってあるし。
男子もいるけど、ほかにも女子もいる。
「あれ?まだ結菜だけ??」
待ち合わせ場所にあたしの次にきたのは芽衣ちゃん。
「あ、芽衣ちゃん!うん、まだあたしだけだよ」
しばらくして、何人か集まって、4人全員集まった。
田口に森下、芽衣ちゃんにあたし。
「じゃぁ、行こうか」
電車にのって、5つ先の駅に、目的地は待っている。
「楽しみだねー」
楽しい会話をしながら、向かった。
休日ということもあって、電車を降りたら、遊園地の方向へ行く人はたくさんいる。
人ごみにまぎれながらも、あたしは頑張って歩いた。
「菊地、手」
手をあたしに向ける田口。
「え?」
「はぐれるから掴め」
あたしは少し戸惑いながらも、素直に手を握った。