俺だけの愛しい妹
「誰と行ったのか聞いてるんだ!!」
ビクッと、あたしの肩あがる。
なんで、こんなに怒ってるの??
「芽衣ちゃんと、遊園地に……」
なんでここで嘘をついたのか、あとで後悔することになる。
俯いていたお兄ちゃんが、顔を上げた。
その顔は、笑ってて、でも、なんか怖くて……
「嘘でしょ?」
笑いながら聞いてくるお兄ちゃんに、あたしはなにも答えれなかった。
「なんで、嘘つくの??」
おかしい。
いつものお兄ちゃんじゃない。
怖い、怖い……
ここから逃げ出したい。
あたしは勢いよく手を振り払った。
急いで部屋から出ようとした。
……が無理だった。
腕を掴まれて、引きずられていく。
「いやあぁぁ!お兄ちゃん、離して!!」
あたしの願いも聞かず、あたしはベットに押し倒された。
もう、前から狂っていたんだ。
この“兄妹”という関係は……