俺だけの愛しい妹
4:犯した罪
ありえないことが起こった。
今日は休日。
休日=結菜と過ごす
という方程式は、崩された。
愛しい結菜の発言で。
夜、なにを言うかと思ったら、
「明日友達と遊園地へ行く」
だった。
一時停止する頭。
「お兄ちゃん?いいよね??」
やっと我に返った俺は無意識に
「いいよ」
そう言っていた。
パァ、と笑顔になる結菜。
後悔もしたが、結菜が喜ぶならそれでよかった。
次の朝。
「いいてきます!」
元気よく家を出た結菜。
その5分くらいあとに、俺も家を出た。
もちろん、結菜のあとをつけるため。