俺だけの愛しい妹
先に待ち合わせ場所に着いたのは結菜だった。
影からじっと俺は見ていた。
次に現れたのは、結菜の親友の芽衣とかいうやつ。
そこまではよかった。
いつもの仲よさげな2人。
次は誰(女子)が来るのだろうか。
そう思ったのが間違えがだった。
3番目と4番目に来たのはどちらとも……男。
きっと同じ学校の奴なんだろう。
勝手な思い込みが、いけなかなかった。
女友達だけ行く。
ってきりそうばかりだと思っていた。
しかもその4人だけ。
殺してやりたい。
真っ先に出てきた感情。
拳を握り、ぐっとこらえた。
“俺”の妹に近づく『それ』。
今すぐにでも、殴り殺すのに。