俺だけの愛しい妹

絶叫系や、たくさんの乗り物に乗る結菜は、すごく楽しそうだった。

俺以外の男といるなんて、許せない。

殺す

殺す

殺す

もう暗くなってきたときだった。

そうそろ帰るかと、安心した瞬間。

観覧車へ向かう4名。


誰と乗るんだ。

女と乗ることを俺は祈ったが、崩れた。

『それ』と2人だけで乗るらしい。


歯軋りで血が出てきた。

死ね死ね死ね死ね。

俺の結菜だ

俺だけの

俺しか愛しちゃいけない。

触れさせない。

絶対に、殺してやる。

ただ殺すだけじゃすまないからな。


俺は2人が乗る観覧車を、笑顔で見つめていた。


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