俺だけの愛しい妹
俺は結菜が大好きなんだ。
愛しいんだ。
だから、嘘をつかないでほしかったんだ。
信じてる。
なのに、結菜は………
「嘘でしょ?」
俺の表情が“笑顔”、だが中身は“憎しみ”で成り立っていた。
なにも言わず、ただ怯える結菜。
「なんで、嘘つくの??」
全部知ってるんだから。
お前が誰となにしてたかなんて。
俺の手を振り払い、部屋から出ようとする結菜を、俺は捕まえた。
どこにも聞かせない。
“お仕置き”しなきゃね。
「いやあぁぁ!お兄ちゃん、離して!!」
聞いたことのない結菜の叫び声。
怖い?
俺が。
でも、これも“愛”なんだよ。
愛しさ故の行動。
だから、そんなに嫌がらないでよ。