俺だけの愛しい妹
5:許されない愛
なぜ、こうなってしまったんだろう。
普通の仲がいい“兄妹”。
それだけじゃ駄目だったのか。
もう、前から崩れていたのか。
大好きだったお兄ちゃん。
今でも、大好き。
だけど、もう、その関係は崩れてしまった。
舌が這う度に、びくんと跳ね上がる体。
こんなの、許されない。
だけど、あたしは抵抗しなかった。
抵抗できなかった。
頭が停止して、なにがどうなってるのか状況が飲み込めない。
ただ、目の前にるのは『お兄ちゃん』じゃない。
優しく、笑った
優しく、話す
そんなお兄ちゃんじゃない。
「可愛いよ……」
静かに囁かれたその言葉、あたしを狂わす『凶器』。
どうして?お兄ちゃん。
なんで?
ただの妹じゃ駄目だった??
もうこれは、
許されない愛なんだよ………