俺だけの愛しい妹
「へー、優しい子だね……。“俺”の結菜に心配なんてさっ!」
勢い欲地面に叩きつけられた携帯。
バンッという音ともに、弾けとんだ部品類。
あたしは恐怖で体が震えるだけだった。
「なんでまたメールしてるの?前メアドも全て消したよね??」
あぁ、前の犯人はお兄ちゃんだったのか。
そんなこと、もうわかりきっていることだった。
椅子から立ち、あたしに迫ってくるお兄ちゃん。
「ねぇ、結菜。俺のこと嫌い?」
怖い。
「嫌い??」
嫌だ。
「好きから嫌いか聞いてんだよっ!!!!!」
肩を掴まれて、ソファへと倒される。
あたしが下になり、上にお兄ちゃん。
「嫌い?」
笑顔でもう一度聞かれる質問。
「好き、だよ……」
震えた声しかでない。
いや、声になっていたかわからない。
それを聞いたお兄ちゃんはまた笑い。
「じゃぁ、こういうことしても嬉しいよね?」
そう言って、あたしの服を脱がした。