俺だけの愛しい妹

口に入ってきた、お兄ちゃんの舌。

『それ』から逃れるも、絡められる。

漏れる声。

なんで?

どうして??


「感じてる?」

着々と進められていく。

もう、どうすることもできなかった。

抵抗しても無駄。

それが頭の中で出来ていた。


やられるがまま。

指を入れられ、声を出す。


兄妹がする行為じゃない。

全てがもう狂っていた。

異常だった。

お兄ちゃんも、あたしも。


「結菜、可愛いよ。俺だけの結菜、誰にも触れさせないから」


あぁ、

もうこの男は、『お兄ちゃん』じゃないんだ。



一人の異常者。

そうなんだ………




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