俺だけの愛しい妹
8:求める体

お兄ちゃん

お兄ちゃん……


もっと


これは、心の声なのか、実際声に出してるのかわからない。

だけど、そう思ってるのは確実だった。


依存しているのかもしれない。

慣れ、とはまた違うなにか。


快感


そうなってきてしまっているのかもしれない。

穢れていく。

汚れていく。

ただ腰を振り続けているお兄ちゃん。


甘いとは言いがたい、苦しい喘ぎ声。

刺激がほしいだけじゃない。


もうあたしの体は壊れているんだ。


求めている。


脳ではいらない、ほしくない、って言ってるのに、

体ではもっと、ほしい。

って言ってる。


こんなの、あたしじゃない。

こんなあたしじゃ駄目。


だけど、もう遅かったんだ―――……


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