俺だけの愛しい妹
「結菜、どうだった?」
優しく笑いかけられる。
「気持ち、よかった……」
本音なのか、偽りなのか、もうわからない。
それを聞いたお兄ちゃんは、にこっと笑って
「それはよかった。またしようね」
そう言ってあたしの頬を撫でた。
「そういえば。クラスの男子に喋りかけられたんだって?」
え?
なんで、知ってるの??
「なんで?って顔だね。あのね、学校の数人に頼んであるんだ」
なに、を……?
「結菜を見張るように、って」
「……っ」
そんなっ。
「だけど、喋りかけても喋らなかったんだね。えらいえらい」
頭を撫でるお兄ちゃん。
怖い。
束縛
以上の行動。
異常だ。
もう、人間じゃない。
「これからも、俺以外の男とは喋らないでね」