俺だけの愛しい妹
目が覚めたのは、お兄ちゃんの部屋。
服は着崩れたまま、あたしは起き上がった。
お兄ちゃんの姿はなく、リビングからいい匂いが漂ってきた。
しかし、
食欲がない。
ほんとど無意識のままリビングへと入った。
「あ、結菜おはよう」
いつもよ変わらない挨拶。
「……は…よ」
声にならない声で、一応返事はした。
「ほら、朝食できてるよ」
「お兄ちゃん……あたし食欲がない」
その言葉に、お兄ちゃんは一旦止まり
「大丈夫っ!?どこか痛いの?病院いくっ!?」
!??
あたしは驚いた。
急に人格が変わったように心配するお兄ちゃん。
こんなに心配性だったか……
そしてお兄ちゃんは言った。
「学校休んで、家にいる?」