俺だけの愛しい妹

お風呂からあがって、寝巻きを持ってきてないことに気づいた。

仕方ない。

「おにいちゃーん」

あたしは風呂場からお兄ちゃんを呼んだ。

すぐに風呂場に来てくれたお兄ちゃんに、

「ごめん、部屋から寝巻き持ってきてもらっていいかな?」

「わかった。待ってて」

しばらくして戻ってきたお兄ちゃんから、寝巻きを受け取る。

「ありがと」

バカなドジしたな。

風呂場から出て、お兄ちゃんに次入るよう言った。


自分の部屋に行き、ベットに入った。

なにも考えないうちに、深い眠りについた。


次の朝。

いつものようにお兄ちゃんに起こされるあたし。

おいしい朝食も済ませ、学校へ向かう。

「よー、菊地」

学校の門で声をかけてきたのは、

「田口」

だった。


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