俺だけの愛しい妹
今はもうあたしは大学生。
友達と別れたあと、鞄の中の携帯が震えた。
ディスプレイを見ると、【田口マサト】
一気にあたしは明るくなり、通話ボタンを押した。
「もしもし?」
『あ、結菜?今から会える??』
「うん、大丈夫!」
『元気だな!浮気とかしてない?』
冗談交じりの質問に、あたしは
「するわけないじゃん!あたしにはマサトだけだよ」
って真剣に言った。
そしたら、マサトは笑って
『はは。俺も』
って。
こんなに幸せでいいのかな。
って思う。
辛い過去も忘れて、思い出だけをつくればいい。