魔王えの道


『ねぇー…ルイスの街ってどんな国?』







地理とかさーぱりだから少しは知っときたいんだよねー!って言ったらため息つかれた
…幸せ逃げるよー








「僕の街は炎の国って言って火を使う魔物が住まう場所。城が一つそびえ立っていてそこには最も炎の強い魔物がいる…名前はウィルだったかな」







『ふーん…ところでさ、ルイスいつのまにか塀の外居たって言ったよね?何で?』






「話変わりすぎ…それはウィル?に強制排除されたから」







ふーん…
と答えるだけで何でかは聞かなかった
ウィルの目が鋭くなったから







「そろそろ着くよ」







ザッザ…






目の前を見ると大きな壁がそびえ立っていた
この向こうが炎の国かぁ
案外近いことに驚きを感じた






『ありがとね!…あ!もう一つ質問していい?』






「やだって言ってもするでしょ?」






呆れた目を向けられてしまったマリア







『まーね!…宝玉って誰か持ってる人知らない?』







ピクッと肩がゆれたが

「知らないよ…そんなの」





無表情で淡々と言われたため聞き出すのはやめにしたあまり触れて欲しくなさそうだったし







『そっか…ならウィルって奴に聞こっと♪ここまでありがとうね!またねルイス』







何か言いたそうなルイスであったがマリアはあえて気付かない振りして炎の国へ入っていった






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