魔王えの道
『暗いー…暗いー…eat』
螺旋階段がよほど長いのか中々地下に着くことが出来ないのと暗いのが気に入らないのかマリアはいつのまにか低い声で無駄に唸っていた
『んー…!やっと下に着いたかな?』
螺旋階段の終わりが見え
何を思ったのかマリアが一気に飛び降りた
ピュー…ストン
『十点まんてーん♪…初めかこうしてたらよかった』
ちょっと後悔しながらも辺りを見回す
『…あそこかな?』
何やら牢屋は沢山あるらしく一番奥の牢屋から息遣いが聞こえてきたのでそっちに行ってみると
『ビンゴ!…すいませーん!大丈夫ですか?』
「っ!誰だ!」
みっけたのはいいが警戒されてしまった…メイド服や執事の格好をした数名の魔物さんすべての人が怪我をしていた
『あの…私ちょっと用事があってここに来たついでに助けにきたんですが?』
「っ!…旅の方ですか?それはうれしいのですが…この牢屋の鍵はウィル自身が持っているし、世界で一番かたい鉄で作っているため壊れないのですよ?」
一番しっかりしている執事が答えてくれた
『大丈夫ですよ…たぶん』
そうして鉄の牢屋に手をかけ手前にひっぱった
ガシャンっ
『ほら…外れました(ニコ』
「…ありえない」
一番しっかりしている執事はびっくりしていたが、他の者は嬉しいとありがとうと涙を流していた
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