魔王えの道


『んー!それもらうね!どーせ盗んだものでしょ?』






「なっっ!貴様いつのまに私の手から奪い取った!?」






一瞬のことだった
高笑いしている間にマリアは誰の目にも留まらない早さで近寄り奪いもとの位置に戻ったのだ






『ただ走っただけだよ?…』







マリアにはどうってことのないものだったがルイスやルウにとっては驚きであった






「人間の方がここまで動けるとは知りませんでした」





「やっぱりマリアはただの人間じゃなかった」






片方は驚き片方は納得し…マリアはすこしショックを受けた






『私はいたって普通の少女なのに〜!』






普通じゃないことに気付かないマリアだった





『っ!?あぶない!ちょっといきなり炎飛ばさないでよ!』






無視され続けたウィルはとうとうきれたのか辺りに炎が漂っている






「うるさい!私を無視するな!それに私の宝玉を返せ!」







今まで保っていた人型が切れたことにより保てなくなったのか本来の醜い姿に変わっていた






『うわぁ…気持ち悪い』






若干顔色を悪くさせつぶやいたマリア
つぶやきが聞こえたのかウィルの火力が上がっていた





炎使われたら私勝てないなぁ…






なんて焦っていたマリアだったが






「マリア!僕に宝玉を渡して」






納得し終わったルイスに声をかけられ言われた通り宝玉を投げた







上手くキャッチしたルイスはそのまま宝玉を首からぶら下げた
すると宝玉は光だし辺りはまばゆい光に包まれ目を開けることが数秒できなかった






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