魔王えの道
『行っちゃった…ルイスは行かなくていいの?』
「どのみちここに連れてくるでしょ」
興味ないのかずっと焼け焦げたウィルを見ていた
『…ルイスはこれからどうするの?』
今一番気になることを聞いてみた
「どうするって?」
『だからこれからこの国は立て直さなきゃならないでしょ?ルイスもその手伝いとかするのかなって』
「ああ…僕はしないよ?第一皇子がどうせ国を引き継ぐからね」
国なんてどうでもいいのかそっけない
けれどマリアにはわかっていた
ルイスがそっけないときは心配しているってことを
『素直じゃない奴…(クスクスじゃぁ、そろそろ私は行くね』
そっぽを向いていたルイスが驚いた顔をこちらに向けていた
「宝玉いるんじゃないの?」
『うーん…いるけとそれには持ち主付きじゃないと駄目だから。ルイスは国があるでしょ?だから無理には着いてきてほしくないからね(ニッコリ』
ルイスの頭を撫でながらもう一度口を開く
『じゃあねルイス…また縁があったら会おうね』
撫でる手を離してマリアは窓へと近づく
ちらっとルイスを見て何か言いたげだったがスルーして飛び降りた
華麗に着地をすると走り始め、すぐに城を後にした
→