魔王えの道

調達

『なーんかみんな活発になったなぁ』







多分マリアがウィルを倒したことを街のみんなが知ったのだろう…実質的にはルイスが倒したのだけど
もうこの国は大丈夫…そう確信してマリアは食物を調達しようと足を動かした
のはよかったのが重大なことに気付いてしまった







『私無一文じゃない!(ガーン』






これじゃあ何も買えないとうなだれてしまったマリアだった











「さっきぶりじゃの穣ちゃん」









『あ!さっきのおじいさん















城下町で会ったおじいさんは先程よりもイキイキしていた







「穣ちゃんが倒してくれたのじゃろう?ありがとの…おかげでまた商売ができるわい」






『実質的にはルイスが倒したんだけどね…でも商売ができるようになってよかったね!』







「ほっほっ!笑 そんな穣ちゃんにワシからのささやかなプレゼントじゃ」







おじいさんは手に持っていた小さなカバンを一つくれた







「それは四次元ポケットになっていて何でも収納できるようになっていんじゃ!旅に必要なものはすべて入れておいたからの」







笑いながら言うおじいさんにマリアは最高の笑顔でかえした






『おじいさん最高!本当にありがとう!大切に使うね!』







ついついうれしさのあまり抱きついてしまったマリアだったがおじいさんは優しく撫でてくれた…年のわりには筋肉がムキムキだったため流石は悪魔…なんて思いながらもおじいさんと別れた







『さて!思わぬ収穫あったし出発しよっと♪』







ルンルンスキップして門まで行く途中すれ違う人すべてがイキイキしていた
っふと門を見ると見知った彼がたっていた







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