魔王えの道

ふと…裏路地から何か小さなうめき声と嘲笑う声が聞こえ、気になったマリアはそちらに足を運んでいた













しばらく歩くと暗い開けた場所につき、そこでみたのは






ドカッ
「異端のガキが…早くでていけよ!」







「………」







大の男三人が小さなまだ十歳くらいの男の子を蹴っている場面だった
蹴られている男の子は無表情で瞳には何も感情を移していなかった







『…ありえないね』







私…一番嫌いなんだよね、人種差別するのが







ポツリと呟くと音もなく静かな動きで男の背後へと回っていた








「ははっ!いいざまだな」アハハハッ!








嘲笑う男たちはまだマリアの存在に気付かない…男の子はとっくに気付いているのに
背後に回って気付かないなんてどんだけバカなわけ?










『大の男が三人がかりで小さな男の子をいじめるなんて…最低だと思わないわけ?』











無機質な声が後ろから聞こえたことにびっくりしたのか肩を盛大にびくつかせながら男たちは振り返っていた







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