小さな恋物語
「でも、夏がそう言ったんじゃ無いでしょ?」

「…うん。」

「じゃ、ぶつかるしかないじゃん♪」

「でも…」

「弱気な愛羅は愛羅らしくないよ。」

「…。」

「愛羅らしく、ぶつかりな?」

「姫…。」

「姫のいうとおりだよ。」

「圭くん…」

「うん!!行ってくるね。」




愛羅は決めたよ☆




ちゃんと言うんだ!!




愛羅がいなくなった後





「ねぇ、夏と何話してんの?」

「夏の相談に乗ってたの。」

「相談?なんの?」

「恋の♪で、相手は…ね?」

「あぁ、そーゆーこと」





なんて会話があったのを、愛羅は当然知らなかった。



夏くんどこかなー…。




あ、いた!





「夏く…」

「小倉くん、お願い…。付き合って?」





そんな声が聞こえてきた。



「いいよ。」




夏くんの声だ…。





「ありがと…」





会話だけ聞くと、告白してOKもらったみたい…。




ねぇ、姫。




これも、夏くんから直接聞くまで信じなくてもいいかな…。




ムリだよ。




愛羅には、気にしないなんて出来ないんだ。




このまま、言わない方が傷つかないもん…。




あの会話は…。




間違いなんかじゃない。




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