小さな恋物語
「そっか…。実はさ、姫、退院後に学校行くの苦労したんだ。」

「え?」

「いじめられて、苦しかったまんま入院したろ?で、病院で安全な日々を送ったから、自然と拒否するようになってたんだ。」

「愛羅、なんも聞いてない。」





愛羅、頼りないかなぁ…。




「姫は落ち込んでたよ。心と体が逆の事してんだぞ?苦しいんだよ…」

「なんで、言わなかったの?」

「つぶれるから。」

「え?つぶれないために相談するんじゃないの?」

「姫は、愛羅たちに話したら優しさに頼ってしまって、愛羅たちに迷惑かけるって言ってた。」

「…。」

「けどさ、相談するのはいいことだよ。本当の友達ってことだし」

「うん…」

「姫は、もうちょっと頼っていいんだけど…。けど、つぶれないために努力するのが、強さなんじゃね?」
「つぶれないために努力…」

「まぁ、考えな。」

「圭ー?はやく!!」

「はいはい!!じゃ、またな。」





そう言って、圭くんは走って行った。




圭くんの言ってたこと、そのとおりだと思う…。




でも…




愛羅にはできない。だから、頭フル回転。




考えて、結論をだす。





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