小さな恋物語

「初めてだね!!あ、こっちは…」

「萩野愛羅です。よろしく…」

「知ってるよー!!愛羅ちゃんかわいいし!!あたし、森雪花!!雪花って呼んでね!!」




元気な子だなぁ。




人の事言えないけど。





「あたしの事は、姫か姫香って呼んで!!できれば姫香…。」

「わかったぁ♪」




わぁ！




かわいい。





今の笑顔かなりかわいい!!




夏くんが好きになっても、おかしくないな…。





「あ、で。用っていうのは、夏の事で。」

「小倉くん？」

「うん。雪花って、夏の事好きなの？」

「え!?」





姫…。




いきなり聞くの？




しかも、あっさり雪花って、呼んでるし!!




呼びすて？





「あ、姫は圭くんと付き合ってるから、夏くんが好きな訳じゃないよ!!」

「あ、そうなんだー!!えと、私、小倉くんの事好きじゃないよ！」





え？




でも…





「あのね、愛羅がたまたま聞いちゃったんだって。2人が付き合ってとか、話してるとこ。」

「そーなの!?じゃぁ、もしかして愛羅ちゃんって、小倉くんの事…？」

「うん///」





なんか、照れちゃうなぁ。




姫の気持ちがわかる…。





「そっかぁ!!じゃぁ、心配させちゃったね〜!!ごめんね!!」

「あ、ううん。たまたまとはいえ、聞いちゃったし…。ごめんね!!」