小さな恋物語
★夏 story



「圭ー!!姫ー!!お願い!」




また、やっちゃった。




愛羅と行きたかったのに、恥ずかしくなって姫と圭も、なんて…。





「そんなこと言うからだろー?」

「あたし達の都合が合わなかったから、2人で…とか言えば?」

「それができたら苦労しねーよ…」





俺は、愛羅が好きだ。




実は、一目惚れ。




これは、誰にも言ってない。




つーか、愛羅が好きって事も言ってないのに、なぜかバレてた。




俺は、わかりやすいんだって。




愛羅は姫以上に鈍くて気づいてないけど。





「お願いだから!!第一、愛羅は俺と2人なんて嫌がるって!」

「「なんで?」」

「愛羅は、姫たちがいるからOKしたんだよ。だから、姫たちがいなかったら、嫌がるよ。」





だって、笑顔で


『それ、いい☆』


って、言ったんだよ?





それって、そーゆー事だろ?





「愛羅がそー言ったの?」
「違う」

「じゃぁ、わかんないじゃん。」

「姫みたいに聞けないよ。」

「そーゆーとこ同じだなぁ。ね、圭。」

「ほんと。でもさ、聞くしかなくね?」




でも…





「とにかく!!来てくれ。俺、来てくれるまで待つかんな!愛羅に頼んで待つかんな!」

「「ガキ…」」





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