君ヲ想ウ
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静けさを好む人だった

自分の世界と
自分の時間を持っていて

それを
なによりも大切にしていた


いつも微笑んでいて
丁寧に耳を傾ける人だった

考えてから話すから
口数はいつだって少なかった


それを理解していたのはきっと

僕だけだったのに



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