君ヲ想ウ

わかりたかった

わかり合いたかった

彼女を誰よりも理解したかった


理解し合えると思っていた

恋人同士というものは

そういうものだと思っていた



彼女が自分から話すことは
滅多になかったけれど

それもわかっていた

わかった、 つもりだった



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