生徒会長とゆかいな仲間達
「まったく……空気を読むです…。」
はぁとため息をつく伊吹。
「えっ!?俺のせいじゃねぇだろ!??どう考えたって!!?」
「黙れです。貴様は護衛なんです。もっと上手に会長を守りやがれですぅ。」
「くそ園。」
「馬鹿塚。」
二人はいつものように、言い合いをした。
その間にも、美宇宙は頭を悩ませていた。
飛んできた弓をもって眺めて、ぼそっと呟いた。
「本物の弓………………………………本条先輩……………。」
本条?
雄大は美宇宙の様子がおかしいことに気付いた。
「本条って誰だよ。」
「前の生徒会長だよぉん。」
和来が、話している言葉は惚けているのに、顔と口調は真剣に言う。