生徒会長とゆかいな仲間達
細田がいつもよりでしゃばっていたのに、誰一人として細田をけなす言葉をかけるものはいなかった。
「あぁ。ありがとう細田君。」
美宇宙は細田から紙を受け取り、読み始める。
そのとき、いつもと違うみんなを見て、物凄く心配になる細田。
「戸塚。どうムグ!?」
雄大は口を開かない変わりに、細田の口を自分の掌で塞ぐ。
「ムグモガモガモガムグ!!!?(おっお前は鬼か!!!?)」
細田は心配した自分が馬鹿だったとつくづく後悔したのでした。
その間に美宇宙は紙を読み終えて、顔を上げた。
「……………お前達の気持ちはよぉく分かった。」
やはり美宇宙も暗く重い声を出した。
「会長………どうします?先輩ですが、ここは黙らせときますか?」
「御嶽。そんだけじゃ無駄ですぅ…………。」
「てめぇらあめぇなぁ。そこはもっと相手を苦しめるように……。」
雄大が不適な笑みを浮かべながら、言っていると美宇宙が口を開いた。
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