生徒会長とゆかいな仲間達
そんな和来をよそに、美宇宙はまた話し出す。
「まぁ……確かに佐久良の言う通りでもあるな……。」
「私も認めたくないですが、アイツの意見に賛成ですぅ。」
「うーむ……。どうしたものか…。」
美宇宙はあごに手をあてながら唸った。
美宇宙につられて皆が静まる。
「誰かいい案はないか?」
美宇宙が周りに聞く。
でも、皆、美宇宙と目を合わせないように、俯きがちである。
美宇宙はさらに困ってしまい、深いため息をついた。
「認められてぇって言っても、何を具体にやりゃぁいいんだよ。」
雄大が言う。
雄大は、美宇宙に言った。
正直、雄大は認められるための行動がよく分からなかったのだ。
「そうだな…。生徒会として認められるため………。」
「簡単に言えば、生徒会らしい仕事とかすればいいんじゃないですか?」
「……それだ!!」
美宇宙は伊吹の考えに閃きを感じたらしく、人差し指を立てて伊吹に向けた。
< 73 / 102 >

この作品をシェア

pagetop