生徒会長とゆかいな仲間達
みんながそれぞれの段ボールからお金を出す。
「おぉ。みんな集まっているではないか。」
美宇宙は関心しながら言った。
ただ一人を除いて……。
「………戸塚……。これはなんの冗談だ?」
「あ゙?これは……あれだ。幼稚園のガキ共が入れてきやがったんだ。」
雄大の段ボールに入っていたのは、福沢さんの山。
「どんなブルジョア幼稚園か知らねぇが、なんか募金したがってよぉ。」
「幼稚園の子供達からカツアゲしたのか!?」
和来が言う。
「黙れ腐れ脳みそ野郎。」
雄大はそんな和来の言葉を聞いて一瞬キレたが、すぐに元に戻った。
「俺見てました。幼稚園の子供達に囲まれる雄大を。」
隆が静かに手を挙げて無表情で言う。
美宇宙は一瞬想像したらしく、笑いを堪えている。
美宇宙だけでなく他のメンバーも……。
「まっまぁ……………あれだな………。ぷふっ。………内心が綺麗だと好かれるものだしゃばっはははははははは。」
美宇宙が話している途中で笑い出した。
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