生徒会長とゆかいな仲間達
「確かにな。てめぇが1番に俺のところに来るはずがねぇ。昔からな。」
「分かってるじゃないですかぁ。」
伊吹は雄大の言葉に上から目線で言う。
「ま。それだけただ事じゃねぇっつーことだな。」
「やっとそこまで理解できたですかぁ。その通りです。どこにもいないんですよ。」
「佐久良と御嶽は?」
「あの葛共も会長探しをしてるですぅ。でも、全然手掛かりさえないですぅ。」
伊吹のいつもとは違う、不安と焦りが混ざった声が響く。
雄大は考えた。

ただやみくもに探したって意味がねぇ。
なんか……ヒント……。

そうやって考えていると、雄大の頭にふと一つの名前が浮かんだ。
「………………………………………本条。」
「本条先輩です?」
「本条だ。こんなことしやがるのは、生徒会を認めていない本条しかいねぇ!!」
「どうするですか?それが分かったところで、会長がどこにいるのか分からないです。」
雄大は考えた。
人のためとか、全然使ったことのない頭をフル回転させた。
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