生徒会長とゆかいな仲間達
「矛盾してるじゃないか。変わったとこが理解できて理解できてないなんて。」
哲は『くくっ』と笑いながら言った。
雄大は哲の言葉にイライラしながらも、冷静を保って言い続けた。
「そうだよ矛盾してんだよ!俺は大嫌いだけどきれぇじゃねぇんだよ、この生徒会が!」
「馬鹿ですぅ。」
「雄大………。」
「雄大ぃ…。」
雄大は三人の方をチラッとも振り向かずに続けた。
「そんで、俺……………俺達生徒会にはな!!仙道寺美宇宙が必要なんだよ!!!」
周りが静まる。
雄大の声につられて、伊吹が一方前に出て口を開く。
「この馬鹿は本当に使えなくて最悪の下僕ですが、会長が選んだ生徒会のメンバーです。私も同意見ですぅ。」
次に隆が口を開く。
「俺も。会長は返してほしいな。俺らみたいな問題児をまとめれるのは、会長ぐらいだし。」
最後に和来が言う。
「俺もだ!仙道寺がいてこその俺達生徒会だ。」
雄大はいつもとは違う真剣な生徒会メンバーを見て、

んだよ。
ちったぁ頼りになんじゃねぇかよ。

とフッと笑っていた。
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