ドルチェ
人だかりを掻き分け、クラス分けの表が見えるところまできた。
「せーので見ようね?」
私の言葉に、ミサとは無言で頷く。
「…いくよ…。せーのっ」
2人同時に顔を上げて、1つ1つ名前を確認していく。
「あった」
先に口を開いたのは美里。
「あ、私も」
少し後に私も見つけた。
1-5 杉内 あい
視界に見慣れた小原美里の名前―…
隣の4組に美里の名前はあった。
美里も私の名前を5組で見つけたのか、少し沈んだ表情を見せた。
数分前につないでいた手は、いつのまにか、自然と離れていた。
「せーので見ようね?」
私の言葉に、ミサとは無言で頷く。
「…いくよ…。せーのっ」
2人同時に顔を上げて、1つ1つ名前を確認していく。
「あった」
先に口を開いたのは美里。
「あ、私も」
少し後に私も見つけた。
1-5 杉内 あい
視界に見慣れた小原美里の名前―…
隣の4組に美里の名前はあった。
美里も私の名前を5組で見つけたのか、少し沈んだ表情を見せた。
数分前につないでいた手は、いつのまにか、自然と離れていた。