ドルチェ
「北垣 英輝(きたがき ひでき)です。
こんな見た目だけど、俺、いい奴です!よろしく」
黒い肌に白い歯、少しキツそうな目に広い肩幅。175cmを越えていそうな身長に少し伸びた坊主頭。
確かに、怖そうだ。
そんな彼が白い歯を見せてニッと笑い、ピースをするとクラス中がどっと笑いに包まれた。
大きな体に似合わず、ゆっくりイスに座りなおすと後ろの席の小谷漣の紹介が始まった。
無意識に両耳を手のひらで多い視線を机に落した。
落書きの多い机。
シャーペンか何かで彫ったような相合傘やイニシャル。
その、でこぼこした相合傘の跡に耳から手を離してそっと触れてみる。
「おい」
隣から声を掛けられた。
返事なしに北垣くんを見ると、彼は指で前方を指していて、その指しているほうを見ると、先生と目が合った。
こんな見た目だけど、俺、いい奴です!よろしく」
黒い肌に白い歯、少しキツそうな目に広い肩幅。175cmを越えていそうな身長に少し伸びた坊主頭。
確かに、怖そうだ。
そんな彼が白い歯を見せてニッと笑い、ピースをするとクラス中がどっと笑いに包まれた。
大きな体に似合わず、ゆっくりイスに座りなおすと後ろの席の小谷漣の紹介が始まった。
無意識に両耳を手のひらで多い視線を机に落した。
落書きの多い机。
シャーペンか何かで彫ったような相合傘やイニシャル。
その、でこぼこした相合傘の跡に耳から手を離してそっと触れてみる。
「おい」
隣から声を掛けられた。
返事なしに北垣くんを見ると、彼は指で前方を指していて、その指しているほうを見ると、先生と目が合った。