年下彼女。
・・・え??
亜姫は顔を上げた。
教師と生徒ってことは関係ない・・・??
じゃぁ、どうして??
あたしのことを、本当に好きじゃなかったから・・・??
ずきりと胸が痛む。
分かっていたはずだ。
巧が自分のことを好きになってくれるはずがない。
あたしは・・・巧にとってなんでもない人。
いてもいなくても、変わらない人。
下唇を強く、かみ締めた。
「あいつ、本当は、亜姫ちゃんのこと好きなんだ」
睦月はふぅっと息を吐いてから言った。
睦月の言っている意味が分からず、亜姫は「えっ」と小さく声を漏らした。