年下彼女。
「やばいよ、琴音、綺麗すぎ」
俺は隣に座っている高校生時代の友達、潤一に言った。
背広姿が全くと言っていいほど様になっていない潤一は、壊れた機械のように何度も頷く。
6月の梅雨の時期真っ只中。
これでもかってくらいの青空の下で、睦月と琴音は結婚式を挙げた。
さすが未来の溝端グループ社長。式の大きさが半端じゃない。
大きなホールには、たくさんの企業の社長さん達が出席していた。
真っ白なウエディングドレスに身を包んだ琴音は、綺麗だった。
確かに昔はツンツンという雰囲気を出していたけれど、今はとても柔らかい。
「今日は来てくれてありがとうな」