年下彼女。



白いタキシード姿の睦月が、俺の元に来て、笑って言った。


幸せそうな笑み。


「・・・くっそ!!お前に結婚を先越されるとは思ってなかった・・・!!!」


潤一が、本当に悔しそうに言う。


「いやいや、誰もお前に結婚を先越されたくねぇと思うよ」


俺の突っ込みに、睦月がまた、笑った。



「・・・天音さん、来てんの??」



俺の質問に、睦月が少し顔をこわばらせる。



やっぱり、完全には吹っ切れていないんだろうな。



傷は残るし。



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