年下彼女。
亜姫はふぅっと大きく息をついて、目を閉じた。
そして、開ける。
それから、真っ直ぐと、俺を見た。
迷いのない、目だ。綺麗な、目。
「巧は・・・下手くそなんだよ。嫌われ者になるのが」
俺は驚いて、彼女を見た。
「あたしに必死に嫌われようとしている。
分かるよ・・・巧のことぐらい、分かるよ。
だって巧は・・・優しすぎるんだもん」
頭の中がかぁっと熱くなった。
俺は左腕だけで、彼女の両腕を机に押さえる。
そして、右腕をセーラー服のスカートの中に突っ込んだ。
「何言ってんだよ。俺はもともとこういうやつなんだよ」